なべちゃんデイは本日3名の利用でした。
お昼ごはんの準備に、一人の利用者にお米を研いでもらいました。
実はこちらの方は、認知症があり、通常の会話でもかみ合わないことがほとんど。
新しいこともなかなか覚えることができません。
しかしためしに「お米を研いでいただけませんか?」と言ったところ、快諾をもらい台所へ。
米びつからお米三号をとりだし、洗って炊飯器にセットし、水を三合分いれてもらいました。
この一連の動作の中、職員の関与一切なし。
認知症って、あたらしいことはなかなか覚えにくく、昔の記憶や習慣はそれほど崩れません。
今回はこれまで培ってきた生活の記憶(習慣)がきちんと働いていた証拠。
もちろん新しいことも重複しインプットされればできるようになることもあります。
大事なことは”認知症”というカテゴリーとしてひとくくりにしないこと。
人として接することです。
私は認知症実践者研修を受けた者ではありません。むしろこの修了者の中に”認知症”を鼻であしらうような奴を何人も知っています。
しかし、その人たちはもしかしたら、学んだことを実践できる環境になかっただけだったかも知れない。
大きな組織の中で流れ作業的介護を義務付けられているのであれば、かわいそうで仕方がない。
なべちゃんデイには”人”と”人”が触れ合える環境が毎日、毎日あります。
あー早く『介護職人』の皆さんがのびのび働ける業界をつくりたい。心のこもった仕事ができる人間はみな職人だよ!うん!